WEEKLY REPORT

	VOL.16

■会長／宍戸清和　■幹　事／廣澤俊樹

■今月・来月のプログラム■
10月27日（水）	:ゲストスピーチ米山奨学生　曲　春華様

11月 3日（水）	法定休日（文化の日）

11月10日（水）	ガバナー　公式訪問　ガバナー歓迎晩餐会（PM6:00～サンパレス福島）

11月17日（水）	ゲストスピーチ

■R・C行事のご案内■
・10月31日（日）	3クラブ合同親善ソフトボール大会二本松市中ノ目「塩沢農村広場」雨天時は、直接「スカイピアあだたら」
・11月10日（水）	PM6:00～（サンパレス福島）　ガバナーを囲む歓迎晩餐会

　第16回例会　

平成16年10月20日（水）
於　内池醸造株式会社2F食堂

1.開会点鐘
2.RCソング唱和「奉仕の理想」
3.四つのテスト　渡辺　勇職業指導、相談委員長
4.会長挨拶
5.内池醸造（株）社長挨拶　
6.当クラブより内池醸造さんへ御礼
7.幹事報告
8.各委員会報告
9.閉会点鐘
10.御食事　
11.施設説明、引き続き工場案内

■会長挨拶■

宍戸清和会長

　皆さん今日は。今年度、ロータリー創設100周年の年です。
　ロータリーは職業を通じて社会に奉仕するクラブ組織です。職業奉仕委員会では、今年度の活動計画に地元で100年以上の歴史を持ち、会社の経営理念、方針が100人の一歩という姿が実現され、かつ、地域に親しまれ近代的で模範となる職場を是非とも訪問、勉強をしたいという思いがありました。それを快く承諾して頂きました。内池醸造株式会社の内池社長さんはじめ、職場の皆様方に改めまして感謝と御礼を申し上げます。
　御社の創業は文久元年（1864年）と伺いました。県内で最も優れた醸造企業として、数百年と受け継がれた食品醸造技術、食の安全、安心に気配りされてこられた工場内の製造過程やお客様にお届けする商品管理等を見学させて頂きたいと存じます。
　一般消費者向けから業務用まで幅広い商品構成でニーズに応じた新商品開発を積極的に展開し業績を着実に延ばしているとお開きしました。
　我が家では、食べ慣れた味、ふるさとの味として、兄弟や子供達にも送り続けています。
　又、先代の社長さんは経済界でも有名な方ですので、皆様ご存じかと思います。
　それでは、内池　浩社長さんより、創業143年の歴史と伝統ある会社の概要などのお話頂きたいと存じます。
　最後に御社の益々のご繁栄を祈念致しまして私の挨拶といたします。

■内池醸造株式会社　内池　浩社長挨拶■

　酒、醤油、味噌、酢、バター、チーズなどを「醗酵食品」と言います。醗酵食品の主役は様々な有用微生物であって、人や機械ではありません。この微生物は実に多様であり、その蔵に永く住み着き独特なもの。同じ原料を使い、同じ機械を使っても出来上がる酒や醤油、味噌はみんな味も香りも異なります。
　また醗酵のメカニズムはバイオテクノロジーの進歩によりかなり解明されましたが、まだまだ分からない部分も多く最後は摩訶不思議というのが醸造の奥の深いところ。特に醤油、味噌をはじめアジアで広く醤（ジャン）と言われる調味料は塩をいかに美味しく使うかという技術であり、食文化という点では欧米より格段にレベルが高いといえます。そのような素晴らしい調味料ではありますが、ある意味では完全に家庭に行き渡った商品、つまりもう伸びようがない商品、加えて社会生活の変化に伴う食生活の変化、多様化で家庭用の消費は減少の一途、さらにスーパーの目玉商品に使われ、業界は長期構造的な出荷の減少、価格の下落に苦しんでいます。
　ただ21世紀変化と多様化の時代はまだ大きな可能性の時代でもあります。当社は醤油、味噌を商品としてだけではなく、素材、材料としてどう生かせるかに取り組んできました。特に大手の参入しにくい業務用のつゆ、たれの分野で小ロット迅速対応を心がけております。10年前（移転前）は醤油、味噌が売上の70％、つゆ、たれが30％でしたが現在はその比率が逆転しております。とにかく現状ではジリ貧で潰れてしまう。「やけどで済む程度の」失敗なら、いくらでもチャレンジしようという危機感とチャレンジスピリットが我が社の基本であります。「伝統」とは誇りには思うものであっても、それに寄りかかったり、頼ったりするものではないと思います。常に過去と現状を否定し創造的破壊と革新を繰り返すことが事業を永く存続させる基本ではないかと思います。
　いま食の安全、安心が大きな社会問題になっております。当社もやれる範囲ではありますが、HACCPやISOといった衛生管理手法、生産管理手法を取り入れて品質向上に取り組んでおります。

　　　