mark VOL.22
WEEKLY REPORT
■会長/竹内新一 ■幹 事/斎藤建一郎


■今月・来月のプログラム■
12月17日(水) 家族忘年会
12月24日(水)
ゲストスピーチ  大橋廣治 氏「映画の話」
大竹秀夫 氏「ミニ盆栽の話」

■福島市内ロータリークラブ案内■
 ■福島RC (木)ホテル辰巳屋 12:30〜13:30
 ■福島北RC (火)ホテル辰巳屋
 ■福島東RC (金)ホテル辰巳屋
 ■福島西RC (月)ウェディングエルティ
 ■福島中央RC (水)福島ビューホテル
 ■福島飯坂RC (木)花水館
 ■福島21RC (木)サンパレス福島 18:30〜19:30



 第22回例会 
平成15年12月10日(水)
於 サンパレス福島
1.開会点鐘 2.Rソング合唱 3.四つのテスト唱和
[本日のお客様]
 飯坂ロータリークラブ   千葉政行 様
 米山奨学金の贈与    杜紅敏さん



会長挨拶
竹内新一会長
 皆さん、こんにちは。平成15年も残すところあとわずかとなりましたが何かやり残したことはありませんか。私は、あれをすれば、これをすればとの思いばかりです。年頭には、いろいろ計画をたてるのですが、どうも年末には、反省することばかりになってしまいます。新年を迎えましたら、懲りもせず又、今年こそと年頭の計画を立てたいと考えております。
 12月10日、本日は、世界人権デーとのことです。1950(昭和25)年の国連総会で制定された、国際デーの一つに当ります。「全ての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利について平等である。」で始まる全30条とその前文からなっています。日本では、この日までの1週間を「人権週間」としています。又、35年前のことですが、皆さんの記憶に残っていると思いますが、1968(昭和43)年、東京・府中市の東芝工場の従業員に支給されるボーナスを積んだ乗用車が、白バイ警官に扮した犯人に強奪される「三億円事件」が起きた日でもあります。多くの物証がありながら捜査は迷宮入りし、1975(昭和50)年に、時効を迎えました。この事件以降、多くの会社が給料の支給を手渡しから口座振込に切替えるようになったとのことです。
 35年前の「三億円事件」に因んで、お呼びした訳ではありませんが、本日は、商工中金福島支店、政宗克也支店長さんにおいで願いまして「元気のある中小企業」と題しまして、スピーチをお願いしてあります。
 政宗支店長さまには、後ほどのスピーチよろしくお願い致します。本日のお話は、時節柄、皆さんのお役に立つことも多いかと思いますのでお楽しみのうえ、ご静聴よろしくお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。
竹内新一会長

幹事報告
1,理事会開催の件
   午後6時より「おりおり」で開催
2,研修旅行説明会 12/16午後6時より
   「サンパレス4階サファイア」で開催
   会費 2,000円
3,「家族忘年会」の開始時刻午後6時に変更

ゲストスピーチ
商工組合中央金庫 福島支店長 政宗克也様
「元気のある中小企業」

スピーチ要旨

1 商工中金の概要説明
・ 全国に99店舗(海外拠点を除く)。
・ 政府の出資を受けている→約4,000億円。一方で約1,000億円の民間出資(共同組合からの出資を受けている。)「半官半民」と言われる。
・当金庫に出資いただいている協同組合に所属している中小企業の皆さんの事業資金をご融資している→メンバーシップ。個人の自宅建設資金は対象外だが、個人でもアパート事業として建物を建てるのは対象となる。融資商品としては、設備・長期運転資金・商業手形割引・当座貸越等幅広いものがある。また、国の制度融資の取扱いもある。
・ご融資の元手となる資金は、預金・債権により自己調達している。またこの他、内国為替・外国為替も対応→他の政府系金融機関と違う点。
○ 福島支店の沿革
・福島県内には、福島支店(福島駅前)と会津事務所(商工会議所内)。
・商工中金は昭和11年11月に設立された。福島支店は昭和11年12月、商工中金における最初の支所のひとつとして開設。

2 最近の経済情勢
○ 全体の景気
・景気の先行きについてはやや明るさが見えてきたが、なお不安要素が残る状況と言える。プラス面として、設備投資に持ち直しの動きが現れているが、家計部門は全体として低迷しており、雇用環境も厳しい。
・東京中心部(中央区・千代田区・港区)はバブル期を上回る面積の建物建築が進む。次に、大阪が「中国向け輸出」「DVDの松下・液晶TVのシャープ」等により動き出してきたと言われている。
○ 福島はどうか
・北海道、東北の景気回復が遅れていると言われる。ただし、期待もこめて、東北の中でも回復が進むとすれば福島だと考えたい。
 (理由)
 電子部品関連の工場が多く、動き出している。当支店への設備投資の相談が少しずつだが増えてきている。

3 今後の方向性
○ 指針
・この時期、特効薬はない。
・また業種・業態・規模が違う企業に共通の決め手があるわけではない。ただし、私がこの5ヶ月間の間にお取引先から聞いた「成果を挙げている企業のケース」を見ると、共通のポイントがあるように思う。
・独自の優秀な技術、ノウハウ、商品といった強みを持っている。
・事業転換といいながらも、既存の事業との関連が深い分野に進んでいる。まったくの未知の分野には進んでいない。
・その強みを、絞りこんだ分野に集中・特化している。強みを活用する局面にはない。右肩上がりの時期であればいくつかの選択肢をすべて採用といった方法もあったが、今は絞込みが必要と考える。この絞込み・特化のところがポイントで、お話をうかがっていると感心するところ。

○ 事例説明

事例1
○ 会社概要
・関東地方、食料品容器等の合成樹脂加工
○ 事業の転換
・会社設立時は大手デパート向けに「りんご」等の果物包装容器の製造を行う。ただし果物の出荷は天候に影響され、業績は不安定だった。
・また競合メーカーも数を増やし、同分野での競争が激化。
・当社では新分野進出を模索→冷凍食品業界に着目し、冷凍食品向けトレー製造を開始。その後も、食品関連容器の製造を手がけ、実績を上げている。
○ 成功のポイント
・高い技術力→食品であるための安全性を満たした上での商品化が必要。創業以来の技術の蓄積が評価される。
 当社技術力の高さを示す事例・・・大手素材メーカーがある包装容器製造に係るパテントを、当社を含めた数社に対して売却したが、実際に商品化できたのは当社のみ。
・大手素材メーカーとの共同開発(ギブ・アンド・テイク)→専門の研究開発部門を持たず、大手素材メーカーの研究開発部門と共同で設計段階から開発を進める。
 素材メーカーのニーズを把握でき、技術力を吸収できる。
・最近では、金型の外注先の買収を実施→金型製作の内製化を進める。重要な技術情報の漏洩漏れ防止・本社の生産効率向上により生じた余剰人員の吸収も可能。

事例2
○ 概要
・甲信越地方、米菓製造
○ 事業をめぐる環境
・デフレが蔓延する中、取引先からの値下げ要請がある。
・最近では手間のかかる製品(海苔巻など)の海外生産シフトや海外メーカーに技術指導する例が増えており、これが日本市場に入ってきて、厳しい環境にある。
○ IT活用による商品ブランド価値の向上を目指したマーケティング戦略
・以前TVCMを行ったものの、コストに見合った販売効果が得られなかった。
 そこで「企業名よりもブランド名を認知してもらい、少数でも熱烈なファンを作る」方針に転換した。
・インターネットに着目し、企業紹介とは別に主力商品専用のHPを立ち上げた。
・HPは単に商品紹介に止まるだけでなく、各種キャンペーン・イベント情報を掲載する他、週1回程度のメールマガジンの配信、書き込み自由な掲示板の設置など工夫を凝らした内容となっている。
○ 成果
・現在HP会員登録数が3万人規模に達するサイトとなっており、年齢別・地域別の分析が可能。
・こうした分析の中からチーズ味の米菓、食べ切りサイズの小袋商品といった新製品を商品化し成功している。
・またHPの中で生まれたキャラクター商品をアンテナショップで販売するような動きも出てきている。

商工組合中央金庫 福島支店長 政宗克也様


出席報告
斎藤善重委員長
 会 員   出 席   出席率   メークアップ   修正率 
78名 53名 67.94% 14名 78.18%




週間一口ジャーナル
冬らしくなってきました。皆様お身体に気をつけて下さい
(のぶお)