国際ロータリー 第2530地区
2003〜2004年度 ガバナー 土屋 繁一 |
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親愛なる同志ロータリアンの皆様
まさに世界中を経済不況の風が吹き捲る最中に、加えて先行が全く不透明な世相、社会環境の中で私達は今ロータリアンとしてこの逆風を突っ切って奉仕の理想を貫くことを目標に相集いました。
次年度のRI会長JONATHAN B.MAJIYAGBE ジョナサン B.マジィアベ氏は“手を貸そう”というテーマを発表しましたが、これはそのままラタクル前会長の“慈愛の種を播きましょう”と連結するもので、慈愛を籠めた手で世界中に慈愛の種を播きましょうとなります。
ラタクル氏もそのように述べこのテーマを心から歓迎をしておりました。
冒頭に申し上げましたように銀行が、保険会社が、ゼネコンが、病院がガタガタと音をたてて崩れています。中小企業の関連倒産の増加は私達にも私達の友人ロータリアンにも大きな影響を及ぼしています。
こんな時期に皆様はロータリーの指導者として選ばれました。
与えられた責務はService above Self(超我の奉仕)に頼らなくては果たせないと思います。私にとっても全く同じことが云えます。
ロータリーの奉仕は不可能を可能にする、やる気になれば必ずできるんだという意気込みと、こんな苦しいときだけどもっと苦しい立場にある人達に救いの手を差しのべて喜びを共にしようという夢を持たなければ、できないことだと思います。
私も勇を鼓してRIの年度テーマを皆様と共に推進するために、PETSで発表したものに多少の修正を加え次の8つの地区目標を掲げましたので枉げてご理解を賜わりご協力下さいますようお願い申し上げます。
1.クラブ基盤の強化と女性会員を優先した会員増強と新会員に対するオリエンテーションの充実
2.ロータリー家族委員会の設置と活用
3.広報活動の推進:(ロータリー創立100周年の広報を加えること)
4.新世代の育成
5.恵まれない子供達への経済支援と100周年を記念して双子クラブ提携の開始
6.ロータリー財団に関しての理解とプログラムへの参加及び財政的協力
7.米山記念奨学会への理解と協力
8.大阪国際大会への協力と参加
以下に各項に説明を少し加えます。
1.女性会員を率先してロータリークラブに加入させ会員の増加をはかること。2005年までに150万人の会員獲得を達成するためには世界の人口のほぼ半数を占める女性の入会を推進すること、退会者をゼロにすること、新入会員のオリエンテーションを充実させてロータリーの特質と魅力について充分に理解を促すと同時にロータリーとの出会いを継続するためには新会員一人に対し一人のカウンセラーを選任しなければなりません。そのために顧問を養成すること。
2.ロータリアン家族を大事にすることはロータリーの特色の一つであり従来も行われてきましたが、今回はロータリアンの家族だけでなく、例えば物故会員のご家族、それも配偶者だけでなくその子供さん方も対象にして、援助の手を差し伸べ真の友情を推進し、状況によっては配偶者にロータリーへの入会を勧めたり、子供さん方にはインター・アクターやローターアクターになることを奨めたりすることを推奨しています。このような奉仕活動をするためにロータリーに関わりのある広い範囲を対象にしたロータリー家族委員会を設置することが義務づけられました。同時に亡くなったロータリアンの配偶者を地区大会に招いたり、亡くなったクラブ会員の葬儀への出席を半ば義務としロータリー家族との接触を維持するよう奨励されています。
3.広報の重視はロータリークラブ創立100周年を明年度に迎えるので、ほぼ一世紀に亘って今までロータリーがどんな奉仕活動をし、どれだけ多くの人類の平和に貢献してきたかを、例えばポリオ撲滅募金活動キャンペーンやその終結宣言の約束などに触れながら、地域における100周年記念事業などについて活発な広報をすることが望まれています。
4.次の時代を担う30才までの若者に私達ロータリアンができる限りの援助と指導をあらゆる機会を利用して行うこと。同時に幼児の虐待や児童のいじめなどの防止と環境改善に努めること。
5.飢餓、貧困、疾病、非識字などのために恵まれない環境で苦難な毎日を送っている子供達に援助の手を差し伸べましょう。そしてこの支援を継続し効果的なものにするために100周年を記念して問題を抱えている国のロータリークラブと支援のできる国のロータリークラブとの問で双子クラブの関係を提携しましょう。これも今回は義務づけされていると理解して下さい。
6.ロータリー財団に関しては各クラブさんに更に充分な勉強をして頂いて、その理解の上で財団のプログラムに実際に参加して頂くことが大切で、その結果として自発的に寄附行為が起こってくることが理想であり最も望ましいわけですが、財団プログラムは財団への私達の年次寄附によって支えられています。そのために毎年クラブと地区は年次寄附の目標額を設定し、私達ロータリアンは毎年この目標額を達成しようとして努力しています。然し達成額はここ2〜3年極度に落ち込んできていてRIの目標の年額1人100米ドルに達することができません。2001−02年度の年度末の仮集計では目標額29万米ドルに対し24万余米ドルで1人当り74.32米ドルでした。2002−03年度も29万米ドルを目標にしましたが目下達成が困難な状況です。RIも基本的に目標設定に無理があるんだろうということで指導をしてきましたので私は過去2年の寄附経過と実績から最悪の場合を想定して会員数2,700人(2003.7.1の会員数)×70米ドル=18万9千米ドルを年次目標額と設定しRIへの寄附を誓約して参りました。然し皆様がRIが100周年に賭けるロータリー魂と情熱を理解されることによって1人100米ドルの寄附は必ず達成できる、やる気にさえなればきっとできると信じております。
7.米山記念奨学会の奨学事業は日本のロータリーが日本の創設者米山梅吉翁の功績を讃えて独自に作り育てたプログラムで、ロータリー財団の指導者養成プログラムの中には位置付けられていません
が、ロータリー財団のパートナーとして新世代の教育、留学生の支援プログラムを担当していますので、このプログラムに参加することは意義のあることであり他の外国人ロータリアンには味わうことのできない喜びと誇りであります。また奨学会への寄附による協力は日本の全ロータリークラブの決議事項ですのですべてのクラブが寄附をしなければなりません。
当地区は近年は米山への一般寄附が1人4千円を越えランクが少し上がってきていますが、1人1万円を寄附されて年間1,000人の奨学生維持にご協力頂ければ有難いと思っております。
また2000年度からはクラブの周年記念に10万円以上の寄附をすると表彰の品が授与され、地区大会か公式訪問の際に手渡しされることになっておりますので周年事業の一つとして大いに活用されることをお奨め致します。
8.2004年国際大会が26年振りに日本で開催されます。飛行機嫌いで今迄外国の国際大会に行けなかった日本のロータリアンにとってはまさに千載一遇のチャンスです。大阪空港と定期便を持つ福島空港も利用できますので参加には極めて便利です。
ロータリアン家族やロータリー家族にも声をかけ大勢で世界大会を存分に楽しみましょう。
以上8項目について説明を加えましたが私がRIの国際協議会でRIに誓約をしてきた年次寄附以外のものを附記しますと
1.新ベネファクター(マルチを加えて)12名以上
2.遺贈友の会の新会員(死亡した後に1万米ドル以上を寄附することを約束する) 5名以上
3.1万ドル以上24,999米ドル迄の大口寄附者 5名以上
の3項目です。
何処までできるか挑戦あるのみです!
そして最後になりましたが会員増強は具体的に5%以上を原則にして頂きたい。
これは20名のクラブで1名増にしかなりませんが、地区内のすべてのクラブで純増1名は必ず果たし2,700名ではなく2,800名の会員数を保つよう最大の努力を致します。
新クラブは1つは必ず拡大するつもりです。
私は勿論政治家ではありませんが皆様に公約したことは全力を挙げて果たしたいと決意していますが、これも地区内の全ロータリアンの皆様のご理解と、ご協力とご支援があってこその話です。
皆様の温かい友情を心からご期待申し上げます。 |
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